「シロンスズ・ディープブラック(Schronce’s Deep Black)」は育成者の名前が付いたアメリカで結構有名な黒ピーナッツです。
比較的新しい品種で、1980年頃、ノースカロライナ州アイアンステーションのGordon Schronceによって育成されたエアルーム品種です。
友人から貰った黒いピーナッツのタネ数粒から始めて、数年選抜してより濃い色で粒入りの多い品種を育成したそうです。
一莢には3~4個の豆が入り、甘みのある味の良い品種に仕上がっています。
収穫には約125日から140日かかります。
3粒莢が多く付き、上手に作れば4粒莢も普通に出来ると思います。
豆のサイズは「テネシー・レッド」と同じくらい、日本のピーナッツより少し小粒です。
百粒重は55g前後です。(一般の日本の落花生は80g前後です。)
草姿はブッシュ型ですが茎は良く伸びます。
そしてランナーの様に伸びた茎の上の方の節からも花が咲き実が付きます。
かなり草勢は強い方で、草姿も大型となりますので、植栽密度はやや広めが良いでしょう。
良く育つ場所では50X50Cmくらいでも良さそうです。
味は、一口で言うと「大人の味」って感じ。
少しクセがあります。多分、黒い薄皮に渋みがあるのでしょう。
色素に渋みがあるので味にアクセントが付きます。
豆自体は甘みがあり食べ易い味なので、丁度、お酒のつまみにピッタリな感じです。
甘口の「テネシー・レッド」と一緒に栽培して、赤と黒の豆を混ぜて炒り豆にするとカラフルで美味しいでしょう。