「ユメノハタモチ」は「夢の畑糯」の意味です。乾燥に強く深く根を張るインディカ種と味の良いジャポニカ種を交配し育成された陸稲のモチ米です。日本の「農林糯4号」にインド在来種「JC81」を交配し,更に「農林糯4号」を何度も戻し交配して育成された固定品種です。
出穂期及び成熟期は中生の晩,耐干性は極強,穂イモチ耐性も極強と言う頼もしい品種です。
インディカ米のDNAが入っているせいか、籾の粒が一回り大きい感じです。
食味、品質の良いモチ米です。
草姿はガッシリした感じで、分げつは普通です。
ワラ質にもインディカ系の粘り強さがありますので、使いワラにも良いと思います。
出穂時期などはだいたいコシヒカリと同じタイミングです。
早晩生もコシヒカリと似ていて、早く植えれば早く出穂し、遅く植えれば遅く出穂します。
ただインディカ系が入っていますので寒さは苦手です、あまり遅く出穂させると登熟が悪くなります。
本園2020年の栽培では、6月中旬播きで出穂は9月初旬でしたが、やや登熟は良くありませんでした。
5月播きで8月中下旬に出穂させた方が良いと思います。
他の種子も全てそうですが、収穫物の販売を想定しての品質、形質の管理は行っておりませんので、家庭菜園、自給栽培に限ってのご利用でお願いいたします。
営利栽培でのご利用はご遠慮ください。
採種年月 2021年10月
栽培条件 肥料っ気のない採種田で無施肥栽培しました。
不耕起、無除草、無施肥、化学物質等一切使用していない自然のタネです。
いもち病防除にも「石灰」を用いました。
農薬は使っていませんが、展着剤は用いました。
発芽率 80%以上(2022年2月現在)
種籾は鶏卵が浮くくらいの強めの比重選を行って厳選済みです。